プロジェクトホーム1、下見の様子

横浜アート&ホームコレクションの17棟のモデルホームのうち、ギャラリーが入るのは14棟。あとの3棟ではそれぞれ、横浜で活動する団体やキュレーター、アーティストによる特別企画展示を開催する予定です。

そのうちの1棟、「プロジェクトホーム1:Home in the Creative City」では、BankART1929や黄金町バザール、ZAIM(ザイム)、そして横浜トリエンナーレ組織委員会のご協力をいただき、現代アートの様々な試みがなされている横浜のコンテンポラリーアートシーンのご紹介をさせていただきます。

会場となるのは鉄筋コンクリート工法のJPホーム。1階のひろびろとしたリビングスペースでは、フェア当日、「現代アートコレクション入門」と題された記念トークが開催されます。

今日はご協力団体のうちの一つ、黄金町バザールのスタッフが会場となるJPホームさんに下見にきました。会場のフックの様子や、各部屋のレイアウトを確認しているうちに、最初は資料展示を中心に考えていたスタッフも
「あのアーティストの作品をここにおいたら映えるんじゃないか」
「ここはモダンなスペースなので、あのアーティストの作品が合うかも」
とだんだんもりあがってきます。

下見を30分ほどで切り上げ、場所をかえてさらに打ち合わせ。黄金町バザール参加アーティストに声をかけ、バザールで販売中の作品をどのくらいもってこられるのかを慎重に検討します。最終的な展示プランを決定するまえに、モデルホームのご担当者との打ち合わせや展示方法の確認が必須です。モデルホームはそれ自体が大切な商品。傷をつけたりはもちろん、お家のイメージを損なうのではアートとホームのコラボレーションの意味がありません。
また、他の協力団体との兼ね合いもあるので、今度はホームのご担当者へ事前に連絡のうえ、アーティストと共に日を改めて下見にうかがうことで本日の打ち合わせは終了となりました。

今回のフェアでは、このように、会場をまず下見し、その場に合った作品をそれぞれ選び、展示プランを考え、各ホームのことを最もよくご存知のご担当者との打ち合わせを経たうえで、展示を行います。ブースに作品が並ぶ通常のアートフェアと違い、家の中での展示には様々な制限がありますが、空間全体をプロデュースするという意味で、それぞれのギャラリーの特徴がうかびあがってくるのが興味深いです。


(⇒横浜アート&ホームコレクション公式ホームページ

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